「北米ツアー記 序:嵐の幕開け」
みなさまこんばんは。
パイレーツ・カヌーの北米旅行記(中井視点)がやっと始まります。
もう遠い昔のように思えるくらいばたばたしておりますが、
日記を頼りに綴っていこうと思います。
初日は嵐の幕開け。暗いです。閲覧注意です。
12日 日本
バスで伊丹空港へ。
わくわくと不安を抑えられず、興奮気味の自分に気づく。
京都駅からバスで伊丹の空港へ。
バスだ!
ああ実家の近所やわ。ここのことうたった歌つくったなあなどと思いながら。
レイカ、サラ、キャッシーは慣れたもの。
僕は段取りさえイマイチわからずながらみようみまねでチェックイン。
この時点でのわたしは、あーこれは新幹線乗るくらいのかんじやなー
まあこんなんかなーなんて簡単に思っています。
予定は伊丹→成田→ヒューストンの空のたび。
この日はとても風の強い日。春の嵐。
はい!ここで事件発生。
搭乗手続きを済ますも強風のため成田行き欠航。だから着陸できないんだって。
えー完全にてんぱりました。だってそんなんいわれても!
ツアー会社の方との打ち合わせの末、
「関空→SF→HUSTONに変更しましょう!
急いで関空行ってください!飛行機は関空17時20分発のユナイテッド航空!」
最速はシャトルバスだ!というわけで大慌てでバスに乗り込み
16時30分に関空に着くも
「16時20分に荷物の積み込みが完了しており、
あなたたちを載せるために、便を遅らせる訳にはいきません。搭乗できません。」
とのこと。まあそうですね。
不機嫌なカウンターの人との交渉が始まるが、僕らはなにも知らない。
ツアー会社は「UAの確約を得てこちらに手配した」と言い、
UAは「間に合えば乗せるが、確約は無い。」と突っぱねる。
これが政治か。
がーん!
旅行素人の僕にはなんだか航空会社の人が意地悪に見えてくるのです。
ごちゃごちゃ言ってる間に乗れるやんとか思ってしまうのです。
もしですよ、みんなで走りながら閉まるゲートを目の前に見たなら
あーだめでしたね。あきらめてね。あーすみませんでしたほんとに。
なんて言えそうですが、カウンターの中で短い電話をかけては首を振るの繰り返し。
ライブを2本も飛ばすことになるんです!と情にも訴えてお願いしましたが、
それはまあ効きません。どうでも良いが乗せてはくれない模様。
どこにも行ってないのになにこのタグの量(笑)
「あなたたちを乗せるために飛行機の出発時間を変えるわけには行かない!」
とはっきり言われましたので、12時間近いフライト時間の誤差は何パーセントなのよ。
などと思いなんだか今度はこっちが少し投げやりな気分でした。
旅行素人なのですね。わたくし。
ホテルをさがす。
どうしようもない。とはまさにこのこと。こみ上げる悔しさはぶつけるあてもなく、
三人娘たちはロビーで思わず訳のわからない踊りをおどり、
周囲の旅行客を笑わせ驚かせておりました。
初日、まさかの大阪宿泊。明日の出発を切望して。
いいくるま。ツアー車にしたい! やるせない三人は80年代風でございます。
ホテルがクルマでお迎えに来てくれました。
悔しい。
応援してくださっているみなさん。すみません。
やけくそです。飲みに出かけましょう。
ホテルのそばにある鳥料理の居酒屋にて空騒ぎです。
七輪がでてきてね、炭火で鳥肉を焼くのです。
わあ、おいしそうね。野菜も焼きましょう。
なかなか楽しい夜を過ごせそうね。
ここヒューストン?ヒューストンて大阪みたいね。
おもしろいブログ記事などかけるかもな。ふふ。なんて。
やるせないあとはやけくそでございます。
しょぼしょぼと雨がアスファルトを真っ黒に濡らしました。
なけるぜ。
(つづく)