2015年10月19日月曜日

「タソガレ(Crepuscule With Nellie)」


アメリカツアーの話が続く中で気が引けますが。
じゅんです。先月の話です。

シルバーウィーク。
出だしの土日は、持ち帰った仕事をしなくちゃあと思いつつも、パイレーツのブログを投稿するのと、ごはんを作るくらいしかせずに、頭も体も動きにくいのであとはだいたい寝転んで過ごした。

それでも、土曜は奥様にお使いに出され、病院、学校、買物、ついでに久しぶりにザコ(喫茶店)に寄ったりもしている。
ビッグバンドのベース弾きだったアベくんが家族連れで京都に来ているのに出くわして、娘さんが大きくなっていて6歳、2人目ができていて1歳、お姉ちゃんはウチの娘が小さかった頃と同じ店の柱をよじ登る遊びをしていたのが面白かったな。

(ケヤキ嬢の見た夢のとおり、前の晩にベロベロに飲みすぎたけど、元気かと聞かれると、まあまあやね、と答えられるくらいには元気。)

二日酔いでも、文化祭だという娘の弁当を朝から作る。・・が、残した。製造者責任ということで僕の夕飯にサンドイッチが増えた。
夕飯には、イワシが安かったので買ってきて煮付けに。・・が、背骨があるといって不評。なんでやねん。ばっちりお酒が進みますやん。サンドイッチとの相性は微妙であるが。
なんやかやあれど、あまり会話が成り立たない自分にとって、休みの日くらいは家族と一緒にごはんを食べるのが大切だ・・・と思っている。

・・月曜日にFちゃんの訃報が届く。スキルス性のガンだったとのこと。
ウチの奥様の同級生、テレサ・テンに似たケラケラとよく笑う人で、僕らの結婚式で元気にスピーチをしてくれた。
最後に会ったのはパイレーツが始まって3年くらいの頃かな。御無沙汰していたけど、家族ぐるみでよく遊んでいたし、いい奥さんでいいお母さんだったので、亡くなった本人のこともさることながら、ダンナさんのYくんや、小さな頃を知ってる3姉弟が気になる。下の2人はウチのチビどもと同い年だし。

Yくんは、正義感があって、家族思い、なんといっても泣き虫で、長野の冬季オリンピックの原田選手のジャンプのときもテレビの前で大泣きしてたから。
火曜日の通夜では案の定で、抱きしめるくらいしかできないのがつらい。
二番目のジ○○に「おいっ」て呼びかけたら、即「オレがんばるし」やて・・・。気丈というのとは違うのだろう・・・
近しい人のこういのはね・・・

1ヶ月しかたってないんだな。

最近は良い天気が続きますね。
偉大なピアニスト、作曲家。セロニアス・モンクの"Crepuscule With Nellie"を。
空の色が少しずつ変わっていく短い動画のような曲。入院していた奥さんの病室から夕暮れを眺めて作曲したそうです。
モンクは奥さんより先に亡くなったけど。この人の女の人をタイトルにしたバラードは本当に美しい。

(ベスの"Jacqueline"もそうだね。そういえばサラ主将はアメリカではBuddhist monk と紹介されることもあるようで。サラ坊主。脱線。脱帽。モンクは色々と面白い帽子をかぶってるけど、イワキングやヨッシーは似合いそう。僕はダメだな。)

もう一曲。
20年前のYくんとFちゃんの結婚パーティー、じゃなかった。Fちゃんのお兄さんの結婚パーティーか。で、演奏させてもらった曲を。
ニック・ロウの名盤"The Impossible Bird"に入っている"True Love Travels On A Gravel Road "
エルビス・プレスリーがやってましたね。恋はイバラの道を。ジャリ恋ではないのですね。 

(このアルバムのジャケはニック・ロウの足が鳥の足になっていて、パイレーツの"One For The Pain In My Heart"でベスの父上の頭が鳥になっているのと逆。)

(このジュールズ・ホランドのレイターって番組はよいね。ジュールズ・ホランド、ちょっと大社長に似てるとこあるかも?・・)

オレもがんばらな・・・と思いつつ、へたれつつ。
ああ秋じゃ。