2015年3月17日火曜日

「アメリカツアー後半の前半戦」

ふたたびキャプテン沙羅です。
アメリカに旅立って1ヶ月が立ちました。
ほんまに、ビックリするぐらい、
想像を超えて、あっと言う間でした。

残すは世界最大級のイベントSXSWを残すのみ。
なんと7万人以上の人が集まります。
京都の八幡市、大阪の柏原市の人口ぐらいです。
分かりにくくしてますか?(笑)

8本のライブと、5つのインタビューが入っています。
でも心配ありません。
おそらくテンションが上がった
まま、
乗り切れると思います(笑)



しかし、おそらくブログを書く時間は無さそうなので、
今のうちに前回の続きをば。

ジョージアからノースカロライナのHighlandsという街に向かいました。
これまた、グリフィンさんの別荘のある街で、
素敵な、というかお城?と思うような別荘も沢山ありました。

その別荘で、グリフィン夫妻にお礼に手巻き寿司パーティーを開催しました。
別荘地で、手巻き寿司の材料を探すのは大変かと思いきや、
日本食ブームのおかげか、意外とすんなり準備でき、
しかも美味しく出来たので、
メンバーのリフレッシュにもなったようです。



翌日はアッシュビルという街に向かい、
グリフィンさんの息子、Ben Lovettさんのスタジオを見学。
Mumford and Sunsではないです。
しかし彼も素晴らしいミュージシャンで、
クリエーターです。

(BenのPVで一番のお気に入り)
http://youtu.be/H1mX8ptsmBM

教会を使ったスタジオに、
古い機材から、ガラクタから、見たことない楽器たち。
バスルームで歌えたり、
もちろん、もっとデッドにレコーディング出来るブースも作ってあって、
こんな所でレコーディング出来たら最高やろうなぁと妄想をふくらましニヤニヤしておりました。



そして、暑いぐらいの日差しの中、
地元のビール工房で乾杯させていただき、
とっても良い気分で向かった箱、
Jack of The Wood!

バーでのワンマンだったので、
私たちを見に来る人なんてほぼいなくて、
ザワザワの中でライブするんやろうなぁと思っていたら、
いろんな所で情報を拾って見に来て下さった方がいました。
お店の方はとても親切で、
音響の方も丁寧にリハーサルしてくださって、
たまたまお店にいた方も、
一生懸命に聴いてくださいました。
ほんまに感謝です。

アッシュビルはアートでクリエイティブなな街と聴きました。
またゆっくり訪れたいところです。



次に向かったのはナッシュビル!

今回のツアーでは、やはり是非、
ナッシュビルでライブしたかったのですが、
残念ながら叶わず。
それでも、せっかくなので訪れることにしました。

街は月曜というのに、
昼間から音楽があふれていました。
並んだお店の、どこをのぞいても、
激上手のミュージシャンたちが、
聴きなじみのある曲を演奏しています。
頭をたたかれた気持ちで、
ムクムクと練習したくなって来ました。
さすがナッシュビル!!



楽器屋さんには、ビンテージの100万円を超えるマンドリンが、
わりと無造作に置いてあって、
お客さんは、気軽に試奏していました。
私はチューニングするのもおそるおそる。
情けないかな、
楽器の音が良いかどうかなんて、
こわくて判断出来なかったです。。

ライマンオーディトリアムでレコーディングにも挑戦しました!




次に向かったのはウィスコンシン州。
また北に行くので、雪を心配していましたが、
とってもおだやかな天気でした。
春のおとずれのようです。

しかし!
B & Bへと車を走らせると、
どんどん危なげな雰囲気に。
入ったファーストフード店では、
レジが防弾ボードで完全に塞がれていて、
かなりあせりました。

後で聞くと、危なげではあるけど、
そんなに問題が起こったことはないそうで。
B & Bのホストは、とっても素敵なご夫婦でした。



まずはマディソンという街でライブでした。
アメリカに来て初の、まさにライブハウスというような箱。
四面が真っ黒で、オールスタンディング。
ステージの下に設置されたスピーカーからは、
かなりの重低音が響いて来ていました。

が、これまた音響さんは、すばらしく親切で、
ルーツミュージックらしい音響にしてくださいました。
私の勝手な予想ですが、
日本人の誰もが演歌を知っているように、
アメリカでは、どんなにロックやパンク好きの人でも、
カントリーやフォークミュージック、
マンドリンやバンジョーを知っているのではないかなぁと思いました。



お次は、同じウィスコンシン州、ミルウォーキーでのライブ。
ライブ前に、ベスと私は散髪に行ってまいりました。

日本でも散髪屋は緊張するのに、
われながらよく行ったなぁと思います。
丁寧に切ってくださって、
大満足の仕上がりでした。
男性陣は、奇抜な仕上がりを期待していたようで
ガッカリされましたが(笑)



夜のYieldでのライブは、久々に2013年のアメリカツアーを思い出しました。
とにかく、目一杯、ワイワイ、ガヤガヤ。
大声で話さないと聞こえません(笑)

そんな中、Pirates Canoeのセッティングをして
すぐに本番というタイミングで、
お店の音響さんがいない!?
お店の方々、総出で探して下さいましたが、
友達の不幸があってお休みしていることが判明。

そこからが、怒涛の、でも素晴らしい連携プレイでした。

中井社長がルー大芝風、英語まじりの日本語で指示を出し、
それを、デッカいピアスにタトゥーにヒゲにモヒカンに、
ハードにきめた方々が、お店の人かお客さんかも分からないですが、
必死に聞いて下さって、
みんなで、ありったけのケーブルを探してつないでいきました。

30分遅れでセッティングが終わり、
モニターの返し方は結局分からず、
中音はほとんど聞こえない状態でライブがはじまったのですが、
いつの間にか生まれていた連帯感により、
なぜか乗り切れたのでした(笑)

演奏が始まると、奥のバーカウンターに集まっていた人たちも、
どんどんステージ前に来てくれて、
セッティングを手伝ってくれたお兄ちゃんたちは、
終始ノリノリでミキサーでの音量コントロールをしてくれました。
トラブルの中、メンバー皆いい顔していました。
ミルウォーキーのみなさん、ほんまにありがとうございます!



そうして、ウィスコンシンを後にし、
向かったのはミシガン州アナーバー。
いつもお世話になっている白ひげ舎の武舎さんの弟さんご夫妻のお宅へ。
兄弟共に、素晴らしいクリエーターです。
美味しい夕食(日本食!)で迎えていただき、
つかの間の休息。
窓から見える池や林、
春のおとずれと共にやって来た鳥たちに癒されました。



夜はみんなで静かなセッション大会。
これが乙で楽しゅうございました。
不思議なもので、
この短いオフで皆かなり復活!

今日はダラスまで向かって一泊。
明日からはオースティンに入ってSXSW!
午前中からリハーサルがあるので、
早めに寝なければっ。

残り1週間、全力疾走してまいります!!