23日sat
お姉さんに送ってもらったホテルからLA行きのバスに乗り込む。
さあ出発だ。LAへ!
8:00出発で到着が13:00の予定。
見渡すかぎりの砂漠と山。
華やかなラスベガスの街も、少しはずれるともう砂漠と山。
「desert road from vegas to nowhere...」
という歌詞を思い出しみんなと話をしていると、
この道中、映画「バグダッドカフェ」のロケ現場が近いみたい。
どんぴしゃじゃないか。
送電線の鉄塔が印象的で僕はずっとバスの窓から写真を撮ってました。
砂漠の街と街を繋ぐこいつが頼もしくも寂しい巨人に見えたのです。
(最近発売した自分のアルバムのライナーにもこの写真を沢山使ってもらいました。)
こんなんとか。
こんなんとかも。
ああ、かっこいい。。
おかげで移動は長くも感じず、
水の入ったペットボトルをお尻でふんずけて、
ズボンとシートがびしょ濡れになったこと以外は快適な移動だった。
そして到着。
とてもいいお天気。
ここでのホテルはプライベートバルコニーのある今までで一番の部屋!
わあい!
これはまるでリゾートじゃないですか!
くつろぐレイカ。
これがずっとしたかった!
僕はこれがずっとしたかったの!
初めて明るい時間にみんなでテーブルでごはん。
メキシコ料理にしました。
なんと味は普通。(期待が大きすぎたか。。笑)
食後はそこらをぶらぶらしてホテルに帰る。
からっと晴れるとアメリカ!って感じの写真になるなあ。
僕は昔アメリカ人の友達が良く作ってくれたのを頼みました。
料理の名前はなんだっけ?エンチラーダ?
近所を散策。
ライブ会場、本番前にちょっと混乱がありました。
出演する地元のミュージシャンが出番一番は嫌だといいだし、
タイムテーブルの変更を余儀なくされました。
つまりパイレーツ・カヌーの出演順がずいぶん繰り上がる。
インタビュー風景。
そんなこといったって、パイレーツ・カヌーはライブ前にメディアインタビューもあるし、
京都で贔屓にしてくださっているMさんの弟さん夫婦の予約だってあるのです。
僕らにとってはそちらの方が大切。
ここまできてそれはないで地元の兄ちゃん。たのむわほんま。
というわけで、なんとか頼み込んで3番を保留にしてもらい、
Mさんご夫婦にもライブを見ていただくことが出来ました。
(Mさん、奥さん見に来てくださってありがとうございました!お土産も嬉しかったです!)
ステージ!
なんとか無事ライブを終え、ホテルに帰ります。
そして、はじめてホテルにビールを買って帰りました。
イヤー今日はなんかばたばたしたねー。おつかれさんやったねー。
ちょっと飲もかー。なんていいながら。
帰った部屋には栓抜きがありませんでした。
ちーん。
24日sun
おはようアメリカ。
次はツアー最後の街、サンフランシスコへ!
9:30 空港へ出発。
はい、順調にチェックイーン!てまたオーバーブッキング。
はずれくじは沙羅と私。
なんかいめやねんほんま(笑)
アメリカの航空会社はどうなっているんだ。
いろいろ勘ぐって文句を言いたいが英語でうまくいえない。
むむむとなっていたら「エマージェンシーシートに乗れるよ」だって。
でもここに座るには英語が話せないといけないそうなので、
レイカとオードリーさんにお願いして変わってもらう。
ありがとう。
到着。
もちろんいいお天気。(もう書かなくてもいいかもw)
空港でインタビュアーのクリストファーさんと待ち合わせ。
クルマでお気に入りのカフェに連れて行って下さり、(ありがとうございます!)
そこを経営する夫婦の少しプライベートな話を聞く。
これがなかなかすごい(笑)
3回モノの40分ドラマ作れるやんw
コーヒーも激ウマ!
うーん、料理も音楽も、物を作るエネルギーを持っている人は
ある程度どこかぶっ飛んでいるのかもね。
その後ホテルに送っていただき、部屋でラジオ番組取材と演奏の録音を。
お世話になりました。
真っ赤なカフェ。
公園のようなところにドンと貨物コンテナを置き、
その中がお店になってます。
開場前の「The Independent」
最後のライブはもうすぐ。
いやーいろんなことがあったなー、なんて気持ちにはまだならない。
実感だってない。
もう慣れた準備を淡々としながら、ビデオを撮ったりする。
少しストリートも散策。(ソフトクリーム食べたっけ?)
会場に帰り、お世話をしてくださるトムさんの差し入れカレーをご馳走になり、
みんなの演奏を聴く。
みんなすごい。お客さんも満員で大フィーバー。
そしてパイレーツ・カヌー本番!
これがね、いい演奏でした。
まいった。
ピリリとした気迫、笑顔の向こうに見え隠れする覚悟、
僕はちょっと半泣きで聞いていました。
最終日を飾るのに最高の演奏でしたよみんな。
ここでのライブ音源は通販サイトで購入できます。
こちらをクリック→「オンザコーナーレコーズ通販サイト」
(運搬・移動優先の持込マイクの性能と、ここでのセッティングとの兼ね合いで
通常のアルバムより聞きづらい音質となってます。僕の仕業です。すみません。
が、会場の臨場感はばっちりです。是非彼女たちの勇姿を聞いてやってください。)
大賑わいのなか、ライブは終了。
物販も好評。
終演後はホテル近くのバーで打ち上げ。
みんなおつかれ!
2時過ぎに就寝。
この夜、ホテルに帰ってからのレイカが酔っ払いでおもしろかった。
ステージラスト!わー!
25日mon
一夜あけて帰国の朝。
玄関。
ホテル前。
ホテルから乗り合いバスで空港へ。
受け取ったチケットにシートナンバーが無い。
まさかw 機体が変更になったようだ。
なんということでしょう。
最後のフライトもすんなりとはいかないね(笑)
結局時刻どおり、飛行機は無事には飛んだが予想していたシートと違う。
見ようと思っていた映画を見られず、
後ろと隣の子供が泣いたり叫んだりし通しで、
これは慣れない僕には辛いぞ!と思ったけどそうでもなかった笑
そうか、僕だって旅慣れたのだ。
大阪だ。パイプの中のような機体に乗り込み、寝て起きたら大阪だ。
関空に到着し、時間の関係でキャッシーは先にバスで帰宅。
僕、沙羅、レイカは両替を済ませてから京都駅行のバスへ乗り込む。
じゃあねと京都駅でレイカと別れてすぐ、沙羅が「マンドリンが無い」と言い出す。
これは慌てた。
最後まで面白神様は僕らを離さない!笑
バスの網棚に忘れたようだ。いつもどおりだ。
建物内のカウンターに向かうとレイカママに会った。
ママお久しぶり。お迎えに来てたんだね。
レイカとは別れた事を告げ、忘れ物の問い合わせをする。
幸いバスの受付に届いていた。
そこのお兄さんがいいキャラをしていた。
さてと。タクシーを拾ってマンションへ。
いろんなおもいでや体験がまだ体の中でに絡み合っている。
夢中の日々の時間の早さってのは、子供の頃と同じなのかも知れない。
沢山失敗もしたような気がするし、
もっといいやり方があったことがあったかもしれない。
ひとつひとつの出来事を総括してケリをつけることは大事なことかもしれないけど、
次へ進むための推進力や気持ちへのお荷物になってしまうのなら
そんなの気にせず置いていってもいいのかもしれないね。
僕の心に残るのは砂漠の中に点々と輝く街を繋ぐ
頼もしくも寂しい巨人たちの列のような鉄塔。
やつらは大切な役割を担い、人知れず乾いた砂まじりの風に吹かれて立つ。
毎日街と街を繋げている。
ただいまニッポン!
これからも街に鳴り響く音楽が、みんなや僕らにとって
素晴らしいものであり続けますように!
長旅は終わり。
お世話になったみなさんほんとにありがとう!
お疲れさまでした!