2015年3月8日日曜日

「アメリカツアー前半戦」

アメリカツアーまっただ中。
キャプテン沙羅です。

どこから書いたらよいのか。
盛り沢山すぎて、ろくな写真も撮ってないので、
いろんなところから拝借しました。
ご勘弁を。


まずはカンザスシティでの、
Folk Alliance International!
素晴らしいフェス?見本市?コンファレンス?でした。

アメリカだけでなく、全世界からフォークミュージックやルーツミュージックを愛する、
ソングライターたちが集まり、
その素晴らしい音楽に興奮し通しでした。

すべてがホテル内で行われるコンファレンスです。

(Mollie O'Brienと。ふっふっふっ)

(Roland Whiteと。へっへっへっ)

2階のホールでは、大きなオフィシャルショーケースがあり、
そのオフィシャルショーケースに出演できたこと、
なぜか私たちを知って見に来て下さった人が沢山いたこと、
本当に本当に光栄でした。

しかし、私が何より感動したのは、
5・6・7階のホテルの個室で、
各地のプロモーターたちが企画して行われる、
生音によるプライベートショーケースです。

音響機器を通さずに聴く音楽は、
そのミュージシャンのやりたいこと、
伝えたい音がダイレクトに伝わってきて、
何度も涙しそうになりました。
(泣いてはないのですが、、、笑)

Pirates Canoeもプライベートショーケースには、
いつくか出演させていただいたのですが、
日本で活動する時より、
さらにクワイエットなサウンドを作っていきました。

バーがドブロの弦を滑る音。
ギターケースをバスドラがわりに叩き、
スネアはプーマのシューボックス。
聴こえるか聴こえないか程度のマンドリンのトレモロ。
気張って歌わずとも届く歌声。
自分で言うのも恥ずかしいですが、
これがとっても気持ちよく、
たぶんオーディエンスにも、よく伝わってる感じがしました。

これが出来たのは、カンザスシティが乾燥していたからかもしれません。
日本で生音で演奏する時と比べて、
格段に良い音というか、小さくても届く音がしていました。
エリザベスのギブソンギターなんか、
まさにギターが息を吹き返したかのように、
生き生きと響いていました。


このコンファレンスで、さらに良かった事は、
アメリカだけでなく、各国のミュージシャンやプロモーターや、
ラジオDJなどと繋がることが出来た事です。
この繋がりを生かして、各国でツアー出来たら、
こんなに幸せな事はないなぁと、
皆で夢をふくらませています。





次に訪れたのは、私が2008年に何ヶ月かお世話になった、
ニューヨークです。
ニューヨークといっても、私がいたのはマンハッタンではなく、
郊外の田舎街ですが(笑)


NY≠SARAPRESS (ニューヨークにいたころのブログ)


その時にお世話になった、
ヌードルショップ「ご麺ください」や、
Hudson Valley Bluegrass Associationの方々が、
たくさんのライブを企画して下さいました。

どのライブもあったかく、
こんな名もないバンドなのに満員で、
Hudson Valleyの人たちの優しさを、
またヒシヒシと感じました。


Steve Rileyというルイジアナのケイジャンミュージシャンをご存知でしょうか?
私は知らなかったのですが、グラミーアーティストだそうで、
なぜかPirates Canoeで彼のオープニングをさせていただきました。
ケイジャンを生で初めて聴きましたが、
もちろんクオリティの高さもありますが、
なんて楽しいのかっ!
いつか、ルイジアナにも行きたいなぁ。


ルーツミュージックを聴いて、
その土地に思いをはせることは出来るし、
それが楽しみでもありますが、
実際にアメリカの、いろんな土地を見て感じて聴く音楽は、
なるほどっ!と頷ける感じがたまらないです。

話がそれてしまいましたが、
まだまだニューヨークの話。

ニューヨーク郊外だけでなく、マンハッタンやブルックリンでも演奏しました。
ひとつはThe Bitter End!
ここは、老舗のライブスポットで、
レジェンドたちが沢山出演した場所でもあります。

このB面もThe Bitter Endですね。

以前、オープンマイクを見に来た時はガラガラだったのですが、
さすがのサタデーナイト。
超満員で大緊張させていただきました(笑)

ブルックリンのライブハウスは、
なんと言うたらいいのか。。
とっても素敵でした!
古くて、可愛いくて、しゃれおつ?
映画から抜け出して来たような空間でした。
数年前にセッションをした事のある、
Jason Borisoff君が見に来てくれて、
少し一緒に演奏出来たのが嬉しかったです。
ブルーグラススタイルの、すんばらしいギタリストです!


 
(セッションした時の動画。なつかし、はずかし、、、汗)







そして、次に向かったのはボストンです。
ヨッシーさんがビートルズのカバーバンドで海外ツアーをしていたころに知り合った
フィルさんの家にお邪魔しました。

ニューヨークで、雪でスタックして動けなくなったり、
タイヤがパンクしたり、
散々たいへんな目にあったのですが、
こりもせずに、さらに雪深い北へ向かった訳ですね(笑)

案の定、車線も見えない白い世界を、
おそるおそる進むというサバイバル系ドライブとなりました。
やっとたどり着いた時の感動は、ひとしお。


ボストンではライブは無く、
フィルさんのスタジオで、
1曲だけレコーディングをさせていただきました。
ボストンも雪のせいか、乾燥しており、
楽器がいい音してましたよ。
そして、なんとADATでの録音でした。
テープをもらったのですが、はてさて、日本に持って帰って再生するにはどうしたらいいものか。
テープの音は大好きなので、
なんとか、何かに使いたいところ。






お次に移動したのがジョージア州。
こちらも、ヨッシーさんのリンゴスター時代(?)の知り合いの、
グリフィンさんのお宅にお邪魔しました。

雪で飛行機が遅れて、乗り継ぎがうまく行かなかったり、
預けた荷物が行方不明になったりで、
1日ロスしてしまいましたが、
これも旅の醍醐味ですね。

アトランタ空港に着いてむかったのは、
ダブリンという町。
アイルランドではありません。
しかし、St Patrick's Dayは1ヶ月ずっと、
盛大に祝われていました。
道路や大きな公共の水タンクにも、
クローバーのペイントがされ、
街に緑があふれていました。

そのお祝いの一環で、夜、
BBQコンテストが開かれていたので行ってみたのですが、
そこに出ていた、おそらく地元のバンドが最高でした。
カバー曲を延々と演奏しているのですが、
とにかく、これぞアメリカンサウンド!
南部くささは、私はあまり感じなかったのですが、
どうやら、話を聞いていると南部サウンドだったようです(笑)
どうりで、岩城さんがノリノリになるはずだ。
ノリノリの岩城さんに、踊りながらおばちゃんがせまっていくはずだ。

お世話になったグリフィンさんのお宅は、
ホワイトハウスと呼ばれているとは聞いていたのですが、
想像を超える豪邸でした。
ミニミニハウスコンサートをしたのですが、
これまた楽しかったです。


日本と同じぐらい湿度があるそうで、
楽器の鳴りが良いことはなかったのですが、
(その話ばかりしてますね、、、笑)
それでも、演奏出来るのが楽しくて仕方ないです。
皆、夜遅くまで演奏し続けていました。





一夜明けて、クラッシックカーショーを楽しんだ後、
いま私たちはジョージアから
ノースカロライナに向かう車の中です。
南部の田舎の景色が広がっています。
牧場の横を通るとツ〜ンとにおったりして。
雪もなく、春めいた天気は最高です。
このまま、ずっと旅していたい気持ちになります。
ろくに服も洗っていませんが、皆、いい顔しています(笑)

書ききれてない事も沢山ありますが、
またメンバーが追記してくれることでしょう。

アメリカツアー後半戦、
はりきってまいります!!!